カテゴリー別アーカイブ: 味噌のミソ

「毎日のおみそ汁」始まります!

最近、発酵食品を取り上げる雑誌やTV番組を見かけるようになりました。
酵母などの微生物等の働きを利用した栄養価と風味、保存に優れた発酵食品。
納豆やヨーグルトはもちろん、ひと昔前にはなかった塩麹やひっそりとおかれていた甘酒が、スーパーマーケットでも当たり前に見られるようになり、注目されているのを感じます。

私どもの作る味噌も、日本の伝統食も麹を素に作られた発酵食のひとつ。
麹を由来の発酵酵素の効果には、血圧を正常に保ち消化の働きを助け、発がん性物質を体外へ排出することもわかってきました。

毎日摂ることが大切ですが、忙しい現在の生活のなかではなかなか取りづらいこともありますよね。

これまで弊社のFacebookでは様々な味噌レシピをあげてきましたが、味噌を使ったもっとも身近な日常食のひとつ、おみそ汁で手軽に発酵食品を取っていただけたらと思い、隔週にておみそ汁レシピ『毎日のおみそ汁』をFacebook にてUPしていきます。

季節の野菜をつかい、白赤などの味噌とさまざまな器でアレンジしたおみそ汁を予定しています。毎日のおみそ汁に色々なバリエーションを広げてみませんか。

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春の味わい

あたたかな気候で日中過ごしやすくなりました。
桜並木など春の気配がいろいろな所で感じられて、どこかへ出かけたくなりますね。

この時期に楽しみなのは、春の食べ物。
そら豆やタケノコ、徳島のわかめ。
また桜餅やよもぎ餅などの甘味もうれしい味。
最近ではスーパーのお菓子売り場などで、桜味のスイーツをたくさん見かけて楽しい気持ちになります。
桜の味は、桜の花を塩漬けにしたものを碗に浮かべた、お祝いの時に飲まれる桜湯が由来。
四季の移ろいを楽しむ日本文化は、おもてなしや一期一会など今出会える事柄を大切に味わうという食文化につながっていると思います。

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今しか味わえない春の食べ物で欠かせないものは、山菜もそうですね。
わらび、ふきのとう、たらの芽、よもぎ、つくし
どれも新芽を楽しむもので、形も可愛らしいものが多いような気がします。
今も山菜採りに出かけられる方もおられるのではないでしょうか。

独特の苦みがあり、あく取りなど手間のかかるものが多い山菜ですが、冬にゆっくりした動きになる胃腸を活性化する効果があります。
山菜ご飯はもちろん、ふきのとうの天ぷらなど山菜の美味しさを活かしたメニューもたくさんありますね。
味噌を使ったもので有名なのが「ふきのとう味噌」。味噌の甘みが独特の苦みを引き立てます。
また「つくし味噌」もおすすめ。
袴を取ってサッと湯がいたつくしは、ほのかなピンク色で春らしい見た目になります。
一口大に切ったつくしを油でいためて、砂糖・酒・みりん・味噌などで炒め合わせれば出来上がり。
山菜採りは少しハードルが高いという方は最近、農産物直売所などでも販売されているようですので、ぜひお試しください。

出掛けた先で出会う植物や春の味覚は一期一会。
今年は山菜でも春を感じてみませんか。

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みそ作り&みそ玉教室

今月19日、花園町のIKUNASにて「味噌を楽しむ。~みそ作り&みそ玉教室~」を開催いたしました。昨年に続き2回目となる今回は、味噌をもっと身近に感じて頂ける催しに。募集をかけました所、小さなお子さんを含め、満席御礼となりました。ありがとうございました。

先月のリビングさんでの味噌作り講座も合わせて、さまざまな年代の方に味噌作りに関心を持っていただけているなぁと感じました。

まず始めは、みそ作りから。
弊社社長 町川が説明しながら各々作っていただきます。前回と同じく、お配りした麹と塩を混ぜていただき、さらに大豆を加えてよく混ぜていきます。大豆をギュギュっとにぎって潰していく作業は、どこか粘土遊びのようで、初めて会う方同士でも一気になごやかな雰囲気になります。

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潰した感触を確認しながら、ボール大に丸めていきます。丸めたものを空気を抜くように、しっかり入れていけばみそ作りは出来上り。自宅で発酵を待てば、夏以降には味噌が出来上がります。

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みそ玉作りはおにぎりと一緒に。
弊社や他社の味噌の中から数種類から選んでいただき、乾燥具材・顆粒だしと一緒に混ぜて包装フィルムに包めば出来上がり。味噌は白から赤までを混ぜ合わせて、即席の合わせ味噌に。好みのバランスで作っていただき、こちらもお持ち帰りいただきました。

ここでお配りしたおにぎりと一緒に、味噌を試食。おにぎりに、そのままのせて召し上がっていただくシンプルな味噌の食べ方は、はじめての方も多かったのではないでしょうか。
またお湯もご用意して、作り立てのみそ玉も召し上がっていただきます。

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並んだお味噌のなかでは、白味噌が一番人気のよう。弊社自信作の『さぬき百年』も好評だったようです。やっぱり白味噌は香川県民にとってなじみのある味ですね。小さなお子さんも味噌を付けながら、おにぎりをほおばっています。

ご自分で色々な種類の味噌を、好みや体調に合わせて味噌汁にしていくのは、どこか讃岐うどんのセルフスタイルのようで、面白い作業ですね。参加された方の中にはご自宅に戻られてから、早速何種類かの味噌を買われて、教室で習ったことを実践された方もいらっしゃるようです。味噌の新しい楽しみ方が広がっていくようで、とても嬉しいです。

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みそ作り&みそ玉作りと盛りだくさんだった今回のイベントも、皆さんによろこんで頂けたようです。小さなお子さんをお持ちの方もたくさん来られました。若い方にお味噌の味を伝えていけるのも、ありがたいこと。また次回、機会がありましたら開催したいと思っています。
お越しいただいた皆さん、ありがとうございました!

味噌のつれづれ

雪がちらついた先週末から、冬本番の寒い日々が続いていますね。
香川でも高松市内はなかなか雪は降らないので、作業の際には水の冷たさを感じながらも、どこか心躍ります。

みなさんは冷え込む日に食べたいものはなんでしょうか。
あたたまる水炊きや、やさしい味の豆乳鍋などの鍋もの。辛い料理もあったまりますよね。

仕事柄、外食でも味噌を使った料理がどうしても気になります。
ほかの地域に行った際にも、その土地ならではの味噌を使った料理を食べたりするのは楽しいことです。
あまり四国では馴染みのない八丁味噌も、名古屋で食べればその土地に来たなぁと感慨もひとしお。

料理や食材を含む食文化は、伝えられた先でその地域にあうように変化していくのが、ひとつの面白さだと思います。関西以西では濃く感じる八丁味噌や赤みそも、甘みや白味噌をくわえて変化していき、さくら味噌と新しい味噌になっていきました。白味噌文化である関西になじんで、お寿司屋さんの赤だしとしてよく使われています。

弊社の『桜味噌』も米味噌をミックスしていて、甘みを好む讃岐の土地にあうように食べやすくしています。地元でお取り引きしているお寿司屋さんも、桜味噌をつかいブレンドしたものをお納めしています。県外の方もなにかの機会に、お店を通して召し上がっていただければうれしく思います。

地元に根ざした味は、地域の歴史を物語ります。
各お店の味もあり、各地域の味もあってそれぞれの存在が味噌を深いものにしていると思います。
みなさんもどこか出かけられた時には、その土地のお味噌を味わってみてください。

年末のごあいさつ

年も押しせまり、2015年もあと少しになりました。
一年をふり返りまして、皆さまからの多大なるご愛顧を賜りましたこと、お礼申し上げます。

皆さんにとって、今年はどのような年でしたでしょうか。

弊社にとりましては、さまざまなお客様と直接お話しさせていただく機会が多い一年だったのではないかと思っています。

本年はいろいろなイベントに参加させていいただき、日頃なかなか出会うことのない方々にお会いできました。
台湾での香川県フェアや11月のお味噌てづくりイベントなど、味噌を介してお話させていただき、来年にむけて新しい方向性のようなものも見出せたと思っております。

賑やかでした今年もようやく落ち着いてきました。毎年お納めしています石清尾八幡宮と鶴尾神社の甘酒作りに取り掛かりますと、弊社も新しい年を迎えられます。

皆さまにおかれましても、よいお年を迎えられますことを、お祈り申し上げます。