早いもので今年も、年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。
年の瀬のあわただしさの中、寒さも本格的となってきましたね。
過ぎ行く年を振り返りますと、本年も皆様方から暖かいご愛顧を賜り、支えて頂いた年だったなと感慨深く感じております。
毎年好評をいただく、上海での販売イベントや味噌づくりイベント、また講演会にてお話させて頂いたりと、さまざまな所で多くの方との出会いに恵まれた事は本当に有り難く、大切な時間を過ごさせていただきました。
この一年ご支援頂きました事、厚く御礼申し上げます。
大晦日の仕事納めまで、あともう少し。
お客様に味噌をお渡ししたあとは、各神社へと甘酒をお納めして、弊社も新たな年をお迎えいたします。
来年は亥年。
日々味噌の美味しさをお届けしつつ、更なる味噌と食文化の発展を目指し、勇往邁進していきたいと思っております。
どうぞ皆様方にとりまして、晴れやかな新年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
月別アーカイブ: 2018年12月
楽しさ味わう味噌づくり
冬らしい寒さが到来しました。
朝晩の冷え込みに、昼間の日差しにありがたさを感じます。
味噌づくりに最も適した季節になった今、正月に向けて白味噌の製造をフル稼働中。その合間をぬけて今年度も、リビングカルチャーセンターさんでの『寒仕込み自家製みそ講座』を開催しています。
味噌のつくり方を実践するこの講座には、ありがたい事に沢山の方が参加してくださっています。ふだんはお会いすることのない消費者の立場の方や、味噌に興味を持ってくださる方に、直接お話させていただくのはまたとない機会。食に対する考えもお聞きでき、弊社の味噌造りを改めて気を引き締める思いになりました。
講座のなかでも一番大変でまた楽しい作業は、煮上がった大豆を手で潰していく作業。冷めないうちにすばやくすり潰し、混ぜ合わせた塩と麹に混ぜていきます。
この作業にとりかかりはじめると、皆さん和気あいあいとした雰囲気になり、大豆の潰れ具合や硬さなどを確かめてあっています。男性のググっと潰していく力強さや、細やかで丁寧な仕上げの女性など、それぞれの方が丹精をこめて作られていき、とても楽しそうです。
家庭で味噌を手作りしていた時代、味噌づくりはお祝いごとのイベントでもありました。
家族や近所総出で作り上げ、仕込みが終わると宴を催していた地域もあったようです。
また東北地方の味噌づくりでは、近所の方々と集まって作る際、大豆をつぶす臼を搗きながら盆踊りを唄ったそうで、歌わないと味噌に色がうまく付かないと言い伝えられています。
味噌づくりを覚えてお家で再度味噌をつくっていただき、新たにご家庭の行事となれば有り難い事。今回参加なさった方のなかには、ご夫婦で来ていただいた方もおられます。昨年つくられた奥様のお味噌が美味しかったそうで、今年はご主人も味噌づくりに挑戦してくださいました。
この講座は、来年の1月から3月のあいだ月2回開催を予定しています。
同じ材料や分量でも、その人それぞれの味になる「手前味噌」
食べる楽しみと共に、味噌をつくる楽しみを、ぜひ味わいに来てみてください。