味噌のつれづれ

雪がちらついた先週末から、冬本番の寒い日々が続いていますね。
香川でも高松市内はなかなか雪は降らないので、作業の際には水の冷たさを感じながらも、どこか心躍ります。

みなさんは冷え込む日に食べたいものはなんでしょうか。
あたたまる水炊きや、やさしい味の豆乳鍋などの鍋もの。辛い料理もあったまりますよね。

仕事柄、外食でも味噌を使った料理がどうしても気になります。
ほかの地域に行った際にも、その土地ならではの味噌を使った料理を食べたりするのは楽しいことです。
あまり四国では馴染みのない八丁味噌も、名古屋で食べればその土地に来たなぁと感慨もひとしお。

料理や食材を含む食文化は、伝えられた先でその地域にあうように変化していくのが、ひとつの面白さだと思います。関西以西では濃く感じる八丁味噌や赤みそも、甘みや白味噌をくわえて変化していき、さくら味噌と新しい味噌になっていきました。白味噌文化である関西になじんで、お寿司屋さんの赤だしとしてよく使われています。

弊社の『桜味噌』も米味噌をミックスしていて、甘みを好む讃岐の土地にあうように食べやすくしています。地元でお取り引きしているお寿司屋さんも、桜味噌をつかいブレンドしたものをお納めしています。県外の方もなにかの機会に、お店を通して召し上がっていただければうれしく思います。

地元に根ざした味は、地域の歴史を物語ります。
各お店の味もあり、各地域の味もあってそれぞれの存在が味噌を深いものにしていると思います。
みなさんもどこか出かけられた時には、その土地のお味噌を味わってみてください。