甘酒百花

冷え込みが厳しい日々が続きます。
全国で記録的な低温が報道され、先日は香川でもめずらしく数日雪が降りました。

寒さが堪えるこんな季節には、体を内から温めたいもの。
この時期おすすめしたいのは、弊社でも販売している甘酒はいかがでしょうか。

甘酒は麹を使ったものと酒粕を使ったものがありますが、弊社では麹のものを販売。
味噌の材料となる麹で、甘酒をお造りしています。

古くある蔵には、大正の創業当時から造ってきた味噌の味となるものが蓄積されており、目にみえない「麹菌」がお渡ししている「味噌屋の甘酒」にも含まれているのではないでしょうか。

この甘酒、日本では古くから飲まれていました。

『日本書紀』にも、甘酒の起源とされるものが記述されています。
江戸時代では、夏の水分補給、栄養補給として甘酒売りが町々を売り歩いていたそうで、夏の季語ともなっています。

昔から飲む点滴と呼ばれ、栄養が豊富なことでも知られています。
人の体では作られないアミノ酸9種類とビタミンB群、また麹菌が出す酵素が消化吸収を助けるので、幼児から年配の方にもおすすめ出来る飲み物です。

いま甘酒は、定着した塩麹に触発されたように新たな麹商品のブームとなっています。

スーパーなどでは、近年に見ないほど様々なメーカーのものが売られるようになりました。
サイズの違ったプレーンの甘酒から、ショウガや柚、フルーツが入ったもの。
砂糖がわりとして、クッキーやケーキに甘酒が入ったお菓子も、甘さひかえめで美味しそうです。
最近では、化粧品にも使われるようになりました。
古くからあるものが再度見直され、新しい形で商品になっていくのは楽しく感じますね。

4日からは立春。
寒さはまだまだ続きますが、日本古来からある甘酒で体調管理はいかがでしょうか。
また来月のひなまつりなどでも、ちいさなお子さんと甘酒での桃の節句をぜひお楽しみください。