元から広がる三素(みそ)

去る8月1日(土)10時50分から、KSB(瀬戸内海)放送「発見!たかまつ~郷土の味のルーツを求めて」が放送されました。ご覧いただいた方もおられるのではないでしょうか。

香川県の食文化として親しまれている、あん餅雑煮、てっぱいや魚の味噌漬け。

「香川の郷土料理といえば?」という冒頭のインタビューで、讃岐うどんのほかに上記の料理を挙げられていて、各家庭には白味噌を使った郷土料理がまだまだ残っているのだな、と嬉しく思いました。番組内で紹介されたレタスとタコを白味噌などで絡めた料理も、現代風にアレンジされていて美味しそうでしたね。

弊社社長も番組の中でお話しましたが、香川の白味噌は京都から伝えられ、良質な材料が採れる気候風土に合っていたため、根ざしていったものと考えられます。長い歴史を持つ香川の白味噌文化の中、大正13年に白味噌を作り始めたのが、弊社の始まりとなります。

商標ロゴであるヤマゲンは、初代社長である町川元一(まちかわもといち)の『元』の字が起源。ロゴとともに、初代からは様々な事を受け継いできました。

そのひとつがの「人の手を使い、昔ながら製法で味噌を作る」という企業理念です。今も格言として、『三つの素(そ)』というものが残っています。

三つの素とは、①味②香り③色合い。

代表商品の白味噌でいえば「大豆と麹の甘みと香り、京都の白みそより少し黄味がつよい色、その3つがそろって味噌足り得る」。この言葉を忘れずにしっかりと守っていくようにと、代々伝えられてきました。名は体を表す、と申しますように初代社長が『もと元』となり、2代目3代目へと歴史を作って来られたと思っています。

そして今、4代目である私たち、町川晶彦・達郎兄弟が、伝統を引き継ぎながら未来につなげれる様に、さらに香川県が全国に誇れる郷土料理・白味噌として身近で素朴な原料から香り豊かな味噌が生まれるように、小さな味噌屋から日本全国や海外の方に、香川県の食文化をアピールしていければと思っています。

我が社の今や、これから伝えたいこと。

放送をきっかけにブログをリニューアルし『味噌のミソ』と銘打って、お味噌にまつわる歴史や雑学、レシピなどを綴ってまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。